「英語を学ぶのはアメリカ英語がいいですか?それともイギリス英語がいいですか?」という質問をよくいただきます。特に英語学習を始める段階で、この問いに迷う方も多いのではないでしょうか。
私の英語教室はベルギーにあるので、地理的な観点からはイギリス英語をお勧めすることが多いです。しかし、実際のところ、どちらを学んでも構いません。特に初級レベルでは、アメリカ英語かイギリス英語かを意識する必要はあまりないと思います。大切なのは、まず英語を使って話せるようになることです。
一方で、中級上レベル以上になってくると、自分にとってどちらのアクセントが聞きやすいか、あるいはどちらの英語に馴染みがあるかで決めてもよいかもしれません。例えば、私はアメリカの大学院に留学していたので、その時はアメリカ英語にどっぷり浸かっていました。おそらく当時の私の英語はアメリカ英語に近かったと思います。
しかし、その後、仕事を通じてインド人、イギリス人、マレーシア人など、さまざまな国籍の方と話す機会が増えました。その結果、自然とアメリカ英語だけでなく、他の英語アクセントにも触れることになりました。また、イギリス英語を話す夫と結婚し、イギリスで仕事をする経験を通じて、特にニュースやテレビ番組はBBCなどのイギリスのメディアをよく見るようになり、私の英語も徐々にイギリス英語寄りになっていったと感じています。
つまり、自分が置かれた環境や、聞いている英語によって自然と話す英語も変わってくるのです。ですので、どちらか一方にこだわる必要はないと感じています。
さらに言えば、アメリカ英語やイギリス英語を話すネイティブスピーカーよりも、英語を外国語として話す人々の方が圧倒的に多いという事実もあります。そのため、ネイティブの発音やアクセントにこだわりすぎる必要はないのではないでしょうか。もちろん、相手に理解されない発音は問題ですが、完璧なネイティブアクセントを目指すよりも、正確に伝えることが重要だと思います。YouTubeなどでアメリカ英語やイギリス英語にこだわる発信をしている方もいますが、個人的にはそこまで気にする必要はないと感じています。
レッスンでは、発音練習も取り入れています。これは、語彙を増やすことや、単語のアクセント位置をしっかり身につけることを目的としています。ネイティブのような発音をマスターするよりも、アクセントの位置を正確に理解することの方が重要です。加えて、文全体のイントネーションも大切です。これもしっかりとした読みの練習を通じて身につけることができます。
英語学習には、やるべきことがたくさんありますが、何よりも大切なのは、楽しく学び続けられることです。私は、皆さんが長く学習を続けられるよう、サポートを提供しています。ぜひ一緒に楽しく英語を学んでいきましょう。
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